こんにちわ。nanaoです。
今日はウェザーチェックについてお話します。
ウェザーチェックとは
ウェザーチェックとは、塗料のクラックのことです。
高額品のギターの多くは、ラッカー塗装で製作されています。
ラッカー塗装は、非常に薄い塗装なので、塗膜と木材の収縮率の違いよって、塗装面にヒビが入ることがあります。
これを塗装クラックと言います。
クラックが起こるギターとは?
クラックは、もちろん不良ではなく、ごく自然に起こる事です。
低価格なギターは、塗装も分厚く、ウレタン系の塗装が多いため、クラックは起こりづらいです。
逆に、ラッカー塗装は高額品に使われることが多いです。
ラーカー塗装は、塗装が薄く、音の伝達には適しております。塗装にも手間がかかる事からコストも高く、塗装自体は強くありません。
特にビンテージのGibsonやMartinのギターは年数も経過していることで、ほぼ全てといっていいほど、クラックが入っています。
クラックが入るのは良い楽器の特徴でもあり、使い込むほどに自分のギターに変化していきます。
ラッカー塗装は経年変化で見た目も変わってきます。
新品時は光沢感がありますが、年数が経過する事によって艶が減って、落ち着いた印象に変化します。
ただし、保管している地域や湿度、温度によって、何年でクラックが入るかはわからなく、ある日突然起きている事が多いです。
エレキギターにもクラック?
最近では、エレキギターでも、フェンダー社がレリック(エイジド)加工を施したギターを発売しています。
見た目をビンテージギターに加工しているモデルです。
レリック加工もあえてクラックを入れています。
レリック具合は、おおよそ3段階に分かれており
ソフトレリック
ミディアムレリック
ハードレリック
と、キズの具合や塗装の具合などを変えてます。
新品の塗装に、わざとクラックを入れるのは簡単ではないです。
瞬間的に塗装を凍らせる事でダメージを入れています。
ただし、かっこ良くイメージ通りにクラックを入れるのは経験が必要のようです。
ジーンズやスニーカーでも新品の間は恥ずかしいなんて事も聞きますね。
ギターも使っていくうちに味が出るので、一緒かもしれません。
最近ではアコースティックギターのブランドで、マーチンからもAgedモデルが発売してるみたいです。
まとめ
クラックは、年数の入った良いギターの証です。
だからと言って、クラックを入れるのは根気がいりますが、稀に数年で入る事もあります。
クラックはそのギターとの歴史にもなりますので、決して修理は行なわず、大事に弾いてあげましょう。
興味本位で調べてみましたが、例えば、トップ板にクラックが入り修理を検討した場合、どうするのでしょうか。
まず、ブリッジなどのパーツを取り、一度、現在の塗装を全て剥いでから、ラッカー塗装をやり直す作業となります。
そして、塗装は何度も薄い塗装を繰り返し噴く事で艶が出すそうです。
修理金額もかなり高額になるだけでなく、音も変化します。
修理前の音に比べて、良くなればいいですが、悪くなるリスクもあります。
ギターは塗装の具合で音に大きな変化がありますので、長年弾いてきたギターは、クラックを味だと思い、弾き続けてもらいたいです。