こんにちは、nanaoです。
このところ、アコースティックギターの修理でよく持ち込まれるのが、弦高が高くて弾きにくい、という症状です。
ほとんどの場合、ネックが起きています!
ネックが起きる症状とは、ボディとネックのジョイント部分から角度が付いて起きていることです。
この場合、トラスロッドの調整では直りません!!
修理方法の1つで、レンチを使ってトラスロッドを回す修理があります。
レンチでの調整で直るネックの反りは、よく言われる逆ゾリや順ゾリのような反りです。
起きてしまったネックに関してはトラスロッドの調整では直りません。
では、どのように直すか?
なぜネックが起きるのか?
修理の方法と原因について、お答えします。
ネック起きの修理方法
ネックリセット修理(約15万円−25万円)
一度、ボディーからネックを抜いて、新たにネックを仕込み直す修理方法です。
この修理は、修理の中でも大掛かりになり、代金もかなりかかります。
ネックジョイント修理(約2万円−3万円)
ネックリセット修理と違い、ネックを抜かずに矯正する修理です。
あくまでも矯正の為、管理によっては再度、ネックが起きる場合もあります。
ネックリセット修理とネックジョイント修理の2つがメインの修理方法です。ですがら
修理方法も持ち込み場所によって提案される方法が異なります。
価格が大きく異なりますので、よく考えて修理しましょう。
では、なぜネックが起きるのでしょうか?
原因は、ギターメーカーによって、ネックとボディーのジョイントの仕方が違うので一概には言えませんが、いくつか考えられます。
ネック起きの原因
ネック起きは、なぜ起こるのか?
原因について見てみましょう。
ネックに負荷がかかりすぎている
ギターをチューニングしたままの状態で保管されている場合が考えられます。
ギターへの負荷が24時間かかることで、ネックが起きる場合があります。
楽器を保管している部屋の温度
楽器を保管している温度が高くなると、接着剤が緩んできます。
接着剤が緩くなることで、ボディーとネックのジョイント部分が動いてしまう事があります。
まとめ
出来るだけネックをいい状態を保つ為には、ネックに負担をかけないことです。
ギターを弾かない時は、チューニングを緩める事と、保管するギターの温度をあげない事が重要です。
湿度は50%前後がベストです。
温度は夏場は涼しい場所で保管するか、エアコンを常時つけて管理すると、ネック置きの予防になります。